建築に携わって30年余りになりますが、建替えの際に戸惑うのは、若い世代が古い家を取り壊して新築するときに、今まで住んでいた両親、あるいは祖父母が解体の時に「自分の身を切られる思いだ」と言って悲しい顔でその場を離れてしまう場面に出くわすことです。
新築で喜ばしいことの手助けをしているはずなのに、この罪悪感はいったい何なのだろうと兼ねてより思っていました。
両親や祖父母は祖先の「歴史」や「想い」あるいは家族の「思い出」すべてを「無」としてしまうことに、申し訳なさや憤りを感じていたのでしょう。
木材は、空気中の二酸化炭素を吸収して成長していきます。そして、成長するほど二酸化炭素を固定して、大きくなっていきます。解体された木材は殆どが焼却処分となり固定されていた二酸化炭素は放出され地球温暖化の一因になってしまいます。
また、木材は年数が経つほどに強度が増し、色が変化して新材にはない、独特の深みと味わいが出てきます。そして世界に一つしか無い個性的な「古材」に仕上がっていきます。
どうか何十年も何百年もかかって築き上げてきた「先祖の歴史」や「家族の思い出」とともに、二酸化炭素を固定した古材を財産として、次の世代に引き継ぎ「想い」と一緒に暮らす、笑顔のある家づくりをしたいと思っています。
丸順工務店有限会社
代表取締役 菊池 一彦
会社案内
社 名 | 丸順工務店有限会社 |
所在地 | 〒028-0503 岩手県遠野市青笹町青笹13-19-2 TEL:0198-62-5280 FAX:0198-62-1836 |
代表取締役 | 菊池 一彦 |
企業理念 | 住まいづくりを通じて 人々の健康的な生活向上と 社会づくりに貢献する |
事業内容 |
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沿 革 | 1959年 先代社長菊池順平 丸順木工所設立 1971年 丸順工務店に社名変更 1981年 現社長菊池一彦 丸順工務店入社 2006年 丸順工務店有限会社に法人化 2009年 ヴィンテージ岩手遠野店設立 |